日本芸術院 “会員選考に外部意見反映”の見直し案 有識者会議

功績のある芸術家を顕彰する国の機関「日本芸術院」の会員選考の在り方を検討している文化庁の有識者会議は、新たな会員を原則として内部の会員による推薦と選挙で選んでいる方法を改め、外部の意見も反映させることを柱とした見直し案をまとめました。

「日本芸術院」は、美術・文芸・音楽などの分野で功績が顕著な芸術家を顕彰し、優遇することを目的とした国の機関で、新たな会員は、原則として内部の会員による推薦と選挙で選び、文部科学大臣が任命する手続きとなっています。

これについて、選考方法が閉鎖的などとして国会から見直しを求める意見が出ていることを踏まえ、文化庁が設けた有識者会議は、見直し案をまとめました。

見直し案では、新たな会員を内部の会員だけでなく、外部の有識者も加えた「推薦委員会」と「選考委員会」で国内外の受賞歴などを参考に候補者を絞り込み、その後、会員による選挙で選ぶという手続きに改めるとしています。

また、日本のアニメーションが国際的に高い評価を受けるなど、文化芸術の多様化に対応するため、会員の対象を拡大し「写真・映像」や「漫画」それに、アニメを含む「映画」の分野も加えるとしています。

有識者会議は近くこの見直し案を決定し、芸術院側に検討を求めることにしています。

日本芸術院とは

日本芸術院は、功績が顕著な芸術家を顕彰し、優遇することを目的とした国の機関です。

明治40年に当時の文部省が美術展覧会を開くために設置した「美術審査委員会」を母体に、大正8年に「帝国美術院」として設立され、昭和22年に現在の名称に変更されました。

日本芸術院は、芸術に関する重要事項を審議し文部科学大臣や文化庁長官に意見を述べるほか、卓越した作品を制作した人や芸術の進歩に貢献した人に「日本芸術院賞」を毎年授与しています。

組織は「美術」「文芸」「音楽・演劇・舞踏」の3つの部会に分かれ、4月26日現在、合わせて100人の会員が在籍しています。

会員の任期は終身で、非常勤の国家公務員として1人あたり年間250万円の年金が支給されています。