中国のロケット 大気圏再突入の予測時刻過ぎる

中国のロケットが大気圏に再突入し、残骸が地表に落下するおそれが指摘されている問題で、中国の宇宙当局はロケットが日本時間の午前11時すぎに地中海付近上空の大気圏に再突入するとの予測を発表しました。
すでに、この時刻は過ぎていますが、現時点で再突入したのかどうか詳しいことはわかっていません。

中国が先月29日独自の宇宙ステーション建設のために打ち上げた大型ロケット「長征5号B」について、中国の宇宙当局は、日本時間の午前11時12分ごろ北緯34.43度東経28.38度の地点で大気圏に再突入するとの予測を発表しました。

予測時刻の幅は前後15分としていて、すでに時刻は過ぎていますが、現時点で再突入したのかどうか詳しいことはわかっていません。

中国が発表した再突入の場所は地中海付近上空にあたります。

このロケットについてはアメリカ軍も監視していて「再突入の時刻が1分異なれば落下場所は470キロ変わる。正確な場所は落下後でないとわからない」としていますが、再突入が確認されたかなど最新の詳しい情報は明らかにしていません。

このロケットについて中国外務省は「ほとんどの部品は大気圏に再突入する過程で燃え尽きてなくなる。危険が生じる確率は極めて低い」と主張しています。

日本上空で撮影 明るい光が動く様子を確認

中国のロケットが近く大気圏に再突入し、残骸が地表に落下するおそれが指摘されている問題で、静岡県富士市に設置されたカメラで9日午前3時50分すぎに撮影された映像では、ロケットと見られる明るい光が動いている様子が確認できます。

映像を撮影した神奈川県の平塚市博物館の学芸員、藤井大地さんによりますと、ロケットと見られる光は、北西から南東に向けて移動し、雲に入って見えなくなったということです。

藤井さんは「国際宇宙ステーションよりも明るく、早いスピードで移動していった。ここ数日、同じ光が撮影されているので、中国のロケット、『長征5号B』であることは間違いない。今、予測されている軌道で動いているとみられる」と話しています。