台湾 ダム建設の日本人技師たたえ式典 蔡総統出席

日本統治時代の台湾で、日本人技師、八田與一が建設に尽力した「烏山頭ダム」の着工100年を祝う式典が8日、現地で行われ、蔡英文総統などが出席しました。

台湾南部の台南にある烏山頭ダムは、日本統治時代の1920年に建設が始まり、工事を指導した、石川県出身の八田與一技師は最大の功労者として台湾でも高く評価されています。

八田技師の命日にあたる8日、ダム着工100年を祝う式典がダム近くの公園で行われ、蔡英文総統をはじめ首相に当たる行政院長や閣僚などの要人が出席しました。
式典では蔡総統が「ダムとかんがい施設の水は100年流れ続けている。台湾と日本の友情も双方の努力によって続いていくことだろう」と、功績をたたえました。

およそ10年かけて建設された「烏山頭ダム」は、当時としてはアジア最大で、同時に造られたかんがい施設によって周辺の地域は台湾の主要な穀倉地帯となり、現在も農業だけでなく工業用水や生活用水にも利用されています。

また8日の式典では安倍前総理大臣など日本からのビデオメッセージが紹介されたほか、式典の前に行われた慰霊祭には頼清徳副総統も出席するなど、日本と台湾が互いに関係を重視する姿勢が示された形となりました。