EU首脳 “ワクチン特許権停止で問題解決せず 輸出拡大が重要”

新型コロナウイルスのワクチン確保のために途上国が求めている特許権の停止について、EU=ヨーロッパ連合の首脳は「特許権の停止では問題は解決しない」などとして、特許権の停止よりもワクチン輸出の拡大のほうが重要だとの考えを示しました。

EUは7日、首脳会議を開き、新型コロナウイルスへの対策について協議しました。

会議後の記者会見でEUのフォンデアライエン委員長は、新型コロナウイルスワクチンの特許権の停止について協議に応じる用意はあるとしながらも「特許を停止しても短期・中期的に見ればワクチンの供給にはつながらず、解決にならない」と述べ、ワクチンを製造する国が輸出を拡大することのほうが重要だとの立場を強調しました。

フランスのマクロン大統領も「ワクチンのつくりかたを知らない製薬会社に特許を与えても、翌日からつくれるわけではない」としたうえで「アングロサクソンがワクチンとその原材料の輸出を遮っている」と述べ、アメリカやイギリスにワクチンの輸出を拡大するよう求めました。

新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、途上国などへの供給を拡大するためにワクチンの特許権を一時的に停止すべきかどうかWTO=世界貿易機関で協議されていて、アメリカ政府は特許権の停止を支持すると表明しています。