製薬大手ファイザー 米でのコロナワクチンの正式承認を申請

製薬大手ファイザーなどは、新型コロナウイルスのワクチンに関してアメリカでの現在の緊急使用の許可に加え、正式な承認を得るための手続きを開始したと発表しました。正式に承認されれば、緊急事態の解除後も接種できるようになります。

アメリカのファイザーとドイツのビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンに関して、アメリカでは現在、公衆衛生上の緊急事態の場合に特別に出される「緊急使用」の許可のもとで接種を進めています。

これについてファイザーなどは7日、正式な承認を得るための申請の手続きを開始したと発表しました。

正式に承認されれば、緊急使用の許可の前提となっている緊急事態の宣言が解除されたあとでも接種が可能となり、ビオンテックのウグル・サヒンCEOは「今回の申請は長期にわたる集団免疫の達成と新型コロナウイルスの封じ込めに重要な礎となる」とコメントしています。

また正式な承認があれば、学校や企業などが生徒や従業員に接種を義務づけることも容易になるとみられています。

正式承認の審査には、緊急使用の許可に比べて時間がかかり1年以上に及ぶケースもありますが、ファイザーなどは今回は優先的に審査するよう求めています。