英 コロナ感染者減で今月中旬から海外への観光旅行再開認める

イギリス政府は新型コロナウイルスの感染者が減っているとして、これまで制限してきた観光目的を含む海外への渡航を今月中旬から認めると発表しました。ただ各国の感染状況を踏まえ日本を含む多くの国へは観光目的では渡航すべきでないとしています。

イギリスのロンドンを含むイングランドでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて海外への渡航が制限され、ことし1月以降は全域で仕事や治療といった合理的な理由がある場合を除き禁じられています。

これについてイギリス政府は7日、ワクチンの接種が進み、感染者数も減っているとして、制限を見直し今月17日から観光目的を含む海外への渡航を認めると発表しました。

ただ、渡航先に関しては各国の感染状況を踏まえて「緑」「黄」「赤」の3段階にわけ、自由に渡航できる「緑」はイスラエルやオーストラリアなど12の国や地域に限る一方、日本を含む多くの国は「黄」、インドなど感染拡大が深刻な国を「赤」に分類して、引き続き観光目的では渡航しないよう求めています。

記者会見で、シャップス運輸相は「フランスやスペインなど、人気の観光地が『緑』でないのは残念だが、旅行の再開はどうしても慎重に進めざるをえない。渡航先が安全であるという確認が必要だ」と述べて、理解を求めました。

イギリス政府は3週間ごとに渡航先のグループ分けを見直すとしています。