福岡県 “宣言”受け協力呼びかけ 聖火リレー公道では実施せず

福岡県の服部知事は、緊急事態宣言の対象地域に追加されることを受けて、7日夜、記者会見を開き、酒を提供している店に休業要請を行うことなどを発表し、協力を呼びかけました。また、福岡県内で行われる予定だった聖火リレーについては、すべて公道では実施せず、無観客で点火式のみ行うことを明らかにしました。

記者会見で服部知事は、緊急事態宣言の対象地域に追加されることを受けて、来週12日から5月31日まで県内全域で、酒やカラオケ設備を提供している店や酒の持ち込みを認めている店に休業要請を行うほか、それ以外の飲食店には営業時間を午後8時までに短縮するよう要請することを発表しました。

また、百貨店など建物の床面積の合計が1000平方メートルを超える大規模な施設については、営業時間を午後8時までに短縮することや、イベントは人数の上限を5000人かつ収容人数の半分までとしたうえで、午後9時までの開催とすることを要請するとしています。

そのうえで「国の判断を受け入れざるをえない。措置を徹底し、感染の封じ込めを図っていく。県民や事業者には、これまで以上に苦労をかけるが、1日も早く緊急事態宣言から脱却できるよう力を合わせて頑張ろう」と述べ、要請への協力を呼びかけました。

また、来週11日と12日に福岡県内で行われる予定だった聖火リレーについては、すべて公道では実施せず、無観客で点火式のみ行うことを決めたことを明らかにしました。

点火式は、11日に福岡市の平和台陸上競技場で、12日には北九州市の関門海峡ミュージアムイベント広場で行うということです。

服部知事は「これまで聖火リレーに向けて準備したランナーに、ぜひ点火式に参加してもらいたい。聖火をトーチキスの形でつないでいくイベントを行いたい」と述べました。