新型コロナ 全国の繁華街で無症状者対象のモニタリング検査

新型コロナウイルスの感染拡大の兆候を素早く察知しようと、全国の繁華街などで無症状者を対象にした「モニタリング検査」が行われています。その様子が7日、東京 墨田区で公開されました。

新型コロナウイルスの感染拡大の兆候を素早く察知しようと、国は全国の繁華街など、人が集まる感染リスクの高い場所で、無症状者を対象に無作為にPCR検査を行っています。

このうち、東京 墨田区の錦糸町地区でも先月29日から検査が行われていて、7日、その様子を公開しました。

スタッフらは通りかかった人に声をかけて検査キットを配り、検査のねらいを伝えたうえで、だ液をキットに入れて郵送すると数日で結果が専用のアプリで通知されることを説明していました。

墨田区では第3波のピーク時には新規陽性者の7日間平均がおよそ38人でしたが、先月末には再びおよそ20人になり、感染が拡大傾向にあるということです。

こうした中、今回の検査で感染が分かった人に対して、区として変異ウイルスの検査を実施するなどして、さらなる感染拡大を抑えたいとしています。

検査に協力した30代の女性は「子どもが小さくてまだマスクがつけられない中で、無症状でも感染している場合もあるかもしれないと、ずっと心配だったので、こうしてチェックできることが安心材料になります」と話していました。

墨田区保健所の西塚至所長は「ワクチンのスピードと、感染力が高まった変異ウイルスの広まりとの競争の中で、検査を通じて見えない感染源を発見し、第4波の山を小さくしていきたい」と話していました。