IOCバッハ会長の来日 緊急事態宣言延長を受け見送りで再調整へ

今月、広島で行われる聖火リレーに合わせて調整が進められていた、IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長の日本訪問が、緊急事態宣言の延長を受けて見送られる方向で再調整される見通しになったことが、関係者への取材で分かりました。これについて組織委員会の橋本会長は「緊急事態宣言が延長される中で来日していただくのは非常に難しいと思っている」と述べました。

東京オリンピックの聖火リレーはことし3月に福島をスタートし、7日は20番目となる長崎県で行われています。

このうち今月17日と18日に広島県で行われるリレーに合わせて、IOCのバッハ会長が来日する方向で調整が進められていました。

ところが関係者によりますと、バッハ会長の来日は緊急事態宣言が出されていないことを前提に検討されていたため、宣言の延長を受けて、見送られる方向で再調整される見通しになったということです。

組織委員会の橋本会長は7日の記者会見で「今の日本の状況をバッハ会長に直接見てもらうことも重要だと思うが、緊急事態宣言が延長される困難な状況の中で来日していただくのは大変な負担になり、非常に難しいと思っている」と述べました。

バッハ会長は4月、IOC理事会のあとの記者会見で「緊急事態宣言は東京オリンピックに関係するものではない」などと発言して、直接的な影響を否定していました。