海上自衛隊の掃海艇と漁船接触 けが人情報なし 九州の北の沖合

7日午後、九州の北の沖合で、海上自衛隊の掃海艇と漁船が接触したということです。海上自衛隊によりますと双方の乗組員にけがはないとみられ、当時の詳しい状況について確認を進めています。

海上自衛隊などによりますと、7日午後3時半ごろ、佐賀県の唐津沖で、海上自衛隊の掃海艇「たかしま」と漁船が接触したということです。いずれも船体に大きな損傷はなく、今のところ双方の乗組員にけがはないとみられるということです。

また、掃海艇は自力航行ができる状態だということです。

海上自衛隊は、当時の詳しい状況について確認を急いでいます。

掃海艇「たかしま」

掃海艇「たかしま」は、海中に敷設された機雷を探して処理する「機雷掃海」を主な任務とする船です。

平成22年に就役し、現在は長崎県の佐世保基地に所属しています。

全長57メートル、定員は40人と、海上自衛隊の艦艇の中では小型で、磁気に反応して爆発する機雷への対策として、この型の掃海艇は、船体がすべて木で造られています。

また、機雷を探索するための無人探査装置や、水中に浮かんだ機雷を爆破処理するための機関砲などを備えています。

漁船は

佐賀県の唐津海上保安部によりますと、掃海艇「たかしま」と衝突した漁船「萬栄丸」は、熊本県の天草漁業協同組合上天草総合支所の所属で、船長の貝川久克さん(69)と60代の乗組員の男性が乗っていたということです。

貝川さんたちにけがはありませんでした。

衝突が起きた当時、漁船は、長崎県壱岐市の周辺で漁を終えて、佐賀県唐津市の呼子港に向けて航行中で、掃海艇は、長崎県の佐世保港を出発し、関門海峡に向かう途中だったということです。

衝突の詳しい状況はわかっていませんが、唐津海上保安部によりますと、掃海艇の左後方には、こすったような白い傷がついているということです。

衝突のあと漁船は自力で航行し、7日午後6時すぎに呼子港に入りました。

港では、海上保安部が船体を調べたり、船長などに話を聞いたりするなどして、当時の状況を調査しています。

天草漁協上天草支所「無事で安心」

本県天草市の天草漁協上天草支所によりますと「萬栄丸」ははえなわ漁船で、午後6時すぎに乗組員から「海上自衛隊の船とぶつかってしまった。今も聴取が続いている。2人が乗っていたがけがはない」と電話で連絡があったということです。

連絡を受けた漁協の職員の浜田力さんは「乗組員は落ち着いた様子だった。事故の詳細はわからないがひとまず無事で安心した」と話していました。

今後、漁協としても事故の経緯について「萬栄丸」の乗組員から聞き取りを行う予定だということです。

岸防衛相「重く受け止め調査する」

岸防衛大臣は、防衛省で記者団に対し「民間漁船との衝突事故を重く受け止め、事故の原因の究明や再発防止に取り組んでいく。防衛省・自衛隊としては、海上自衛隊のなかに、事故調査委員会を作って、そのうえで海上保安庁の調査に全面的に協力していく」と述べました。