中国ロケット残骸 米国防長官「海上に落下か 迎撃態勢とらず」

中国が先月打ち上げた大型ロケットの残骸が、近く、地表に落下する可能性が出ています。アメリカのオースティン国防長官は「現時点では海上などに落下することを期待している」として、アメリカ軍として迎撃態勢はとっていないことを明らかにしました。

中国が先月29日に打ち上げた大型ロケット「長征5号B」をめぐっては、近く大気圏に再突入し、残骸が燃え尽きずに地表に落下する可能性があるとして、アメリカ軍が追跡にあたっています。

これについてアメリカのオースティン国防長官は6日、記者会見で「ロケットは8日から9日にかけて落下するというのが最新の推定で、専門家が現在も分析を続けている」と述べ、アメリカ時間の今週末にも落下するとの見通しを示しました。

そのうえで「海上など、誰にも危害が及ばない場所に落下することを期待しており、現時点では、ミサイルで迎撃する計画は立てていない」と述べ、アメリカ軍として迎撃の態勢はとっていないことを明らかにしました。

「長征5号B」は、中国が独自に進める宇宙ステーションの建設に使われている大型の運搬ロケットで、先月は基幹となる施設を搭載して打ち上げられました。

一方、アメリカの専門家などからは、残骸を制御せずに地表に落下させているとして懸念が示されています。

中国「危険生じる確率は極めて低い」

中国外務省の汪文斌報道官は、7日の記者会見で「このロケットは特殊な技術を採用しており、ほとんどの部品は大気圏に再突入する過程で燃え尽きてなくなる。航空機の運航や地上において危険が生じる確率は極めて低い」と強調しました。

そのうえで、今後のロケットの動向については「関係部門が速やかに報告する」と述べるにとどめ、落下の見通しなどについては明らかにしませんでした。