ドイツ ワクチン接種終えた人など対象に外出制限など緩和へ

ドイツ政府は、新型コロナウイルスのワクチンの接種を終えた人などを対象に、夜間の外出制限といった規制を緩和する方針で、早ければ今週末にも実施する見通しです。

ドイツ政府は、ワクチンの接種を終えた人や、過去6か月間に感染して回復した人を対象に、感染拡大を防ぐための規制を緩和する方針で、6日、議会下院で承認されました。

具体的には、夜間の外出制限が免除されるほか、生活必需品を販売する店以外で買い物をする際、24時間以内に受けた検査での陰性の結果を提示する必要がなくなります。

上院が認めれば、早ければ今週末にも実施される見通しです。

一方で、マスクの着用や人との距離をとるといった感染対策は引き続き求められます。

ドイツでは去年12月から高齢者などを優先にワクチンの接種が始まり、今月6日時点で、人口の8%にあたるおよそ700万人が接種を終えています。

長期化する厳しい規制に市民の不満が募る中、接種を済ませた人への規制を緩和すべきかどうかが議論になってきました。

ただ、希望者全員にはまだワクチンが行き渡っていないため、今の段階で接種を終えた人を対象に規制を緩和するのは不平等ではないかとの指摘も出ています。