東京都内 変異ウイルスの割合70%超 施設内での感染確認相次ぐ

東京都内では変異ウイルスの検査で、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスへの感染が新たに確認された人は初めて70%を超えました。保育園や大学の運動部の寮など、施設内で起きたクラスターで新たな感染の確認が相次いでいます。

東京都は今月3日に都に報告があった変異ウイルスの検査の結果を発表しました。

それによりますと10歳未満から90代までの男女257人と、年齢が分からない人3人の合わせて260人が、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたことが新たに確認されました。

検査の対象になったのは354人で、変異ウイルスと確認された人の割合は73%となり、都が検査の対象人数を公表して割合が分かるようになった先月13日以降では初めて70%を超え、最も高くなりました。

260人の年代別は10歳未満が25人、10代が15人、20代が77人、30代が50人、40代が40人、50代が33人、60代が9人、70代が4人、80代が2人、90代が2人、不明が3人です。

感染経路がほぼ特定されているのは41人で、「施設内」が35人、「家庭内」が5人、「知人」が1人です。

このうち「施設内」では、これまでも都に報告されていた保育園でのクラスターで新たに園児17人の感染が確認され、累計で25人となりました。

また大学の運動部の寮のクラスターでも新たに男子学生14人の感染が確認され、累計で35人となるなど、「施設内」で起きたクラスターで新たな感染の確認が相次いでいます。

これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは合わせて3406人となりました。

このうち6人の死亡が確認されています。