承認申請中の2社のワクチン 20日に可否判断で最終調整 厚労省

厚生労働省は、現在、承認申請が出ている2社の新型コロナウイルスのワクチンについて、今月20日に承認の可否を同時に判断する方向で最終調整に入りました。

国内では、ファイザーに続いて、イギリスのアストラゼネカのワクチンがことし2月に、アメリカのモデルナのワクチンはことし3月にそれぞれ承認の申請が行われました。

厚生労働省が、現在、海外の治験のデータなどをもとに有効性や安全性の審査を進めています。

関係者によりますと、2社のワクチンについて、厚生労働省が今月20日に専門家でつくる部会を開いて承認の可否を同時に判断する方向で最終的な調整に入ったということです。

モデルナとの契約では、ことし9月までに2500万人分の供給を受けることになっていて、政府は東京と大阪で今月24日の開設を目指している大規模な接種センターで使用することを検討しています。

また、6000万人分の供給契約を結んでいるアストラゼネカのワクチンは、極めてまれに血栓が生じるリスクがあると指摘されているものの、効果がリスクを上回るとして年齢制限などを行って接種を続けている国もあり、専門家部会で対応が検討される見通しです。