ワールド決算 過去最大171億の赤字 臨時休業相次ぎ売り上げ減

アパレル大手「ワールド」の昨年度1年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で店舗の臨時休業が相次ぎ売り上げが落ち込んだことから、最終損益が過去最大の171億円の赤字となりました。

発表によりますと、ワールドの昨年度1年間の決算は、売り上げが前の年より23.7%減って1803億円、最終的な損益は171億円の赤字でした。赤字幅は過去最大です。

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言で店舗の臨時休業が相次いだほか、リモートワークの広がりや、イベントの中止などで外出用の衣料品の需要が大きく落ち込んだことが要因です。

会社は採算の低いブランドを廃止するほか、今年度中に全体の2割に当たる450店舗を閉店するなどしてコストの削減を進め、来年3月までの1年間の最終的な損益は35億円の黒字を見込んでいます。

アパレル業界では、新型コロナウイルスの影響などで三陽商会が昨年度の決算で5期連続の最終赤字となったほか、オンワードも2期連続の最終赤字となるなど厳しい業績となっています。