クレジットカード消費指数 4月前半は2年前比で6%増

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、先月前半は、新型コロナウイルスの感染が拡大する前に当たる2年前の同じ時期と比べて、6%増加しました。2回目の緊急事態宣言の解除により、百貨店などでの消費が持ち直したことが背景にあるとみられます。

データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで消費を見る指数を公表しています。

それによりますと、先月1日から15日までの指数は、新型コロナの感染拡大前にあたる2年前の同じ時期と比べて6%上回りました。

感染拡大前との比較で増加したのは、去年11月前半以来5か月ぶりです。

内訳をみると、「酒屋」が32.5%、「スーパー」が12.1%と、それぞれ大幅な増加が続きました。

また、「百貨店」がマイナス10.6%、「交通」がマイナス10.7%となり、前の半月と比べるとマイナス幅が10ポイント前後縮小しました。

調査した会社では、前の月に2回目の緊急事態宣言が解除されたことなどが背景にあるとみています。

一方、4月の後半以降について、調査した会社では「一部地域での緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を受けて外出に関連した消費が再び減少するおそれがある」としています。