カナダ ファイザー製ワクチンを12~15歳の子どもにも使用許可

カナダの保健当局は5日、アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの企業ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンについて、新たに12歳から15歳の子どもにも使用することを許可すると発表しました。

ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンはアメリカやカナダなどでは16歳以上を対象に使用の許可が出されていますが、対象の拡大を目指し、15歳以下の子どもについても臨床試験が進められています。

このうち12歳から15歳に関してはことし3月、ワクチンの接種後に新型コロナウイルスによる症状が確認された人はいなかったなどとする結果が発表されています。

これを受けて、カナダの保健当局は5日、「科学的な証拠を検討した結果、12歳から15歳に対しても安全で効果的だと判断した」として、使用を許可すると発表しました。

アメリカやカナダでは安全に、対面での授業を再開するために、子どもへのワクチン接種の拡大が課題とされています。

アメリカでも、バイデン大統領が4日「規制当局の許可が出れば、すぐに全米の薬局などで接種ができるようにする」と述べていて、12歳から15歳の子どもへの接種について近く、緊急使用の許可の判断が出る見通しです。