G7外相会合 共同声明で中国を強くけん制

G7=主要7か国の外相会合は、日本時間の6日未明閉幕し、共同声明を採択しました。中国の覇権主義的行動や新疆ウイグル自治区の人権問題などに対する懸念を表明するなど、中国を強くけん制する内容となりました。

イギリスのロンドンで開催されたG7=主要7か国の外相会合は、3日間の日程を終えて日本時間の6日未明に閉幕し、議論の成果を盛り込んだ共同声明を採択しました。

それによりますと、中国について、東シナ海や南シナ海などへの進出を批判し、ルールに基づく秩序を損ないかねない一方的な行動に強く反対するとしています。

そして香港情勢、新疆ウイグル自治区やチベットにおける人権侵害に懸念を表明し、中国に対し人権や基本的自由を尊重するよう求めています。

また台湾をめぐる問題について「台湾海峡の平和と安定の重要性」を明記し「両岸問題の平和的解決を促す」としているほか、台湾のWHO=世界保健機関の年次総会への参加を支持する意向を表明しています。

さらに中国の貿易や投資の分野で不公正な慣行があるとして、国際的な経済的役割にみあった義務と責任を果たすべきだと指摘しています。

そのうえで法の支配などに基づく「自由で開かれたインド太平洋」を維持する重要性を強調し、ASEAN=東南アジア諸国連合などと協力していくとしています。

ことしの外相会合では、各国の外相が中国についてさまざまな懸念を指摘したことを受け、共同声明も中国を強くけん制する内容となりました。

このほか北朝鮮の非核化に向け、すべての大量破壊兵器や弾道ミサイルのCVID=完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄の実現という目標を堅持し、拉致問題については北朝鮮に対し即時に解決するよう求めるとしています。

緊迫化するミャンマー情勢をめぐっては、軍によるクーデターを「最も強いことばで非難する」としていて、軍が方針を転換しない場合は、さらなる措置をとる用意があるとしています。

さらにロシアについて、ウクライナ東部の国境地帯やクリミア半島で軍の部隊を増強させていることなどに触れ「ロシアの無責任かつ不安定化を招く負の行動パターンの継続を深く懸念する」としています。

このほか、新型コロナウイルス対策について、ワクチンや治療、診断への公平なアクセスの確保を支持するとしていて、発展途上国でのワクチン普及に取り組む国際団体「Gaviワクチンアライアンス」と日本の共催で、来月開かれる「ワクチンサミット」の成功への期待を表明しています。

茂木外相「G7連携の意義改めて強く実感」

茂木外務大臣は、G7=主要7か国の外相会合の閉幕後、オンラインで記者団に対し「外相間できたんなく、率直な議論を行い、G7が結束して国際社会をリードしていく決意を確認した。基本的な価値や原則を共有するG7の連携の意義を改めて強く実感した」と述べました。

そのうえで「中国についてはG7各国ともに関心が高く、さまざまな側面から発言があった。議論を通じて、中国に対して主要な経済国としてルールに基づく国際システムに建設的に参加するよう求めることで一致した」と述べました。

一方、茂木大臣は、韓国のチョン・ウィヨン外相との会談について「初めてお会いしたが、日韓関係をこのままにしておいてはいけないという認識を共有することができた。今後、韓国側がどう対応していくか、さまざまな形でやり取りを進めていきたい。外相間でも率直な意見交換を行っていきたい」と述べました。