「こども流鏑馬」ポニーに乗って矢を放つ 岩手 遠野

岩手県遠野市の神社で2年ぶりに「こども流鏑馬」が行われ、馬に乗った子どもたちが次々に矢を放ち技を披露しました。

遠野市の遠野郷八幡宮では、こどもの日に合わせて行われる「こども流鏑馬」が恒例となっています。

去年は新型コロナウイルスの影響で開催が見送られたため、2年ぶりの開催となった5日は、地元遠野市や隣の釜石市から小学生20人が参加し、昔ながらの装束を着てやぶさめに挑戦しました。

子どもたちは境内にある馬場で、大人が手綱を引くポニーに乗って100メートルほど進みながら、3つの的めがけて合わせて6本の矢を放ちます。

中にはすべての的に矢を当てる子どももいて、矢が的に当たるたびに介添え役の子どもたちから「よう射たりや」と、高らかな声が上がっていました。

すべての矢を的に当てた遠野市の小学校6年生の多田光希さんは「やぶさめは馬に乗るのも楽しいですが、矢を射たときの開放感や達成感も楽しいです」と話していました。

こども流鏑馬実行委員会の菊池茂勝会長は「参加した子どもたちの中から遠野伝統の流鏑馬を引き継いでいってくれる子どもが出てくることを期待しています」と話していました。