東京 変異ウイルス検査 62%感染確認「流行主体が変異株に」

東京都内の新型コロナウイルスの感染者への検査で、およそ62%に当たる324人が、感染力の強い「N501Y」の変異があるウイルスに感染していたことが新たに確認されました。

大学運動部の寮で変異ウイルスのクラスターが発生するなど、若い世代への感染が広がっています。

東京都によりますと、5日、新たに感染が確認されたのは、10歳未満から80代までの男女322人と、年齢不明が2人の合わせて324人です。

新型コロナウイルスへの感染が判明し変異ウイルスの検査の対象になった521人のうちの324人で、およそ62%に当たります。

都の担当者は「都内でも変異株の感染者が増えており、流行の主体がN501Yに置き換わりつつある」と分析しています。

324人の年代別は、10歳未満が16人、10代が40人、20代が86人、30代が67人、40代が52人、50代が33人、60代が13人、70代が11人、80代が4人、不明が2人です。

感染経路がほぼ特定されているのは46人で、「施設内」が26人、「家庭内」が11人、「職場内」が7人、「知人」が2人です。

このうち「施設内」では、大学の運動部の寮でクラスターが発生し、男子学生合わせて20人の感染が確認されました。

これで都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは、合わせて3146人となりました。

このうち6人の死亡が確認されました。