東京都 新型コロナ 621人感染確認「連休明け感染者増加懸念」

東京都内では5日、新たに621人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、5日までの7日間平均は前の週を上回り、増加傾向が続いています。

都の担当者は「大型連休が明けて検査を受けられる医療機関が増えると、感染者の増加が懸念される」としています。

東京都は5日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて621人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の水曜日よりは304人少なくなりましたが、5日までの7日間平均は798.9人で、前の週の105.3%と増加傾向が続いています。

都の担当者は「大型連休が明けると検査を受けられる医療機関が増えるので、新たな感染者がさらに増加することが懸念される。一方で、連休期間中の外出自粛の呼びかけが人の動きの抑制に一定の効果があったとみて、その影響を注視したい」としています。

5日の621人の年代別は、▼10歳未満が19人、▼10代が51人、▼20代が155人、▼30代が142人、▼40代が100人、▼50代が70人、▼60代が40人、▼70代が26人、▼80代が17人、▼90代が1人です。

5日の621人のうち、およそ54%にあたる335人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、▼「家庭内」が162人と最も多く、次いで▼「職場内」が41人、▼「施設内」が24人、▼「会食」が21人などとなっています。

これで都内で感染が確認されたのは14万2943人になりました。

5日時点で入院している人は4日より39人増えて2167人となり、「現在確保している病床に占める割合」は38.7%です。

都の基準で集計した5日時点の重症の患者は4日から4人増えて69人で、重症患者用の病床の18.5%を使用しています。

5日、都内で死亡が確認された人はいませんでした。