ワクチンの円滑な輸出継続をEU外交担当に要請 茂木外相

茂木外務大臣は訪問先のイギリスでEU=ヨーロッパ連合で外交を担当するボレル上級代表と会談し、新型コロナウイルスの日本向けワクチンについて円滑な輸出を継続するよう要請し、ボレル氏は「円滑に進むようにしたい」と応じました。

G7=主要7か国の外相会合に出席するためイギリスのロンドンを訪れている茂木外務大臣は、日本時間の4日夜、EU=ヨーロッパ連合で外交を担当するボレル上級代表とおよそ20分会談しました。

この中で茂木大臣は新型コロナウイルスの日本向けのワクチンについて、EUがワクチン輸出を許可制にしていることを踏まえ、円滑な輸出を継続してほしいと要請しました。

これに対しボレル氏は「今後とも輸出が円滑に進むようにしたい」と応じました。

そのうえで両氏は、発展途上国でのワクチン普及に取り組む国際団体「Gaviワクチンアライアンス」と日本の共催で来月開く「ワクチンサミット」の成功を目指すことを含め、新型コロナウイルス対策で協力していくことで一致しました。

また両氏は中国による東シナ海などでの一方的な現状変更の試みに深刻な懸念を共有し、茂木大臣は、先にEUが日本などとの関係強化を目指すインド太平洋戦略をまとめることで合意したことを歓迎する考えを伝えました。