コロナ 入院待機中の高齢者 自宅などで死亡相次ぐ 大阪や兵庫

大阪や兵庫では新型コロナウイルスに感染して入院待機中の高齢者が自宅などで死亡するケースが相次いでいます。危機的な医療提供体制が続く大阪府の吉村知事は、4日「今の措置を緩めたり、解除したりするのは難しい」と述べ、現状では緊急事態宣言の解除は難しいという認識を示しました。

関西2府4県で4日発表された新たな感染者は、大阪が884人、兵庫が337人、京都が113人、奈良が61人、滋賀が53人、和歌山が22人の合わせて1470人でした。

また大阪で20人、兵庫で4人、京都と奈良でそれぞれ1人の、合わせて26人の死亡が発表されました。

このうち大阪では自宅で入院を待っていた2人と療養していた1人が亡くなりました。

また兵庫では2人が自宅や高齢者施設で入院待機中に亡くなりました。

いずれも70代以上の高齢者でした。

大阪では重症患者の専用病床が不足する危機的な医療提供体制が続いています。

吉村知事は4日記者団に対し、今月11日が期限の緊急事態宣言について「今の措置を緩めたり、解除したりするのは難しい」と述べ、現状では宣言の解除は難しいという認識を示しました。

また兵庫県は「県民の一人ひとりが望む治療をスムーズに受けられる状態ではなく、災害級の非常事態が起きている」としており、各府県は感染拡大を抑える対策の徹底を強く呼びかけています。