徳島県 「まん延防止等重点措置」適用を国に要請 徳島市が対象

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大している徳島県は「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請しました。

徳島県では3日、1日としては過去最多となる60人の感染が発表され、4月1か月間の感染者数が773人と3月のおよそ8倍になっています。

4日開かれた県の対策本部会議では、病床の使用率がおよそ6割と高い水準で推移していることや、連休に入り県内の観光地に他県ナンバーの車が多く訪れていることなどが報告されました。

これを受けて徳島県の飯泉知事は、専門家会議の意見も踏まえたうえで、今まで以上に強い措置を講じる必要があるとして、4日、国に対し「まん延防止等重点措置」の適用を要請しました。

対象地域は最も感染者が多い徳島市です。

徳島県ではすでに4月16日から5月11日まで飲食店への午後9時までの営業時間の短縮要請が行われていますが「まん延防止等重点措置」が適用された場合、さらに1時間繰り上げられて午後8時までとなるほか、大規模集客施設には営業時間の短縮が働きかけられることになります。

飯泉知事は記者会見で「徳島県は京阪神とも近いため、より強い措置を講じることで、何としても変異株の猛威を食い止めていきたい」と述べました。