バイデン大統領 難民の年間受け入れ上限 変更を発表 6万人余に

アメリカのバイデン大統領は、1年間に受け入れる難民の上限を、トランプ前政権の4倍の6万人余りに増やすと発表しました。4月の発表で上限を据え置くとしたことに与党内などから反発があり、変更を迫られた形です。

バイデン大統領は3日、声明を発表し、1年間に受け入れる難民の上限を、トランプ前政権が設けた1万5000人のおよそ4倍にあたる、6万2500人にすると発表しました。

難民の受け入れについて、バイデン大統領は2週間余り前の4月16日、出身国などの制限を緩和する一方で、全体の上限は1万5000人に据え置くと発表しました。

これに対して、与党・民主党の有力議員や左派、それに人権団体などは、難民の受け入れを制限してきたトランプ前政権と同じ上限は受け入れられないなどと反発していました。

上限の変更についてバイデン大統領は「受け入れ能力についての追加の説明や、状況の緊急性を考慮した」としていますが、アメリカの有力メディアは党内などの反発を受けて圧力を感じたためだと伝えています。

バイデン政権は寛容な移民政策に転換する考えを示していますが、メキシコとの国境にある当局の施設に中米からきた大勢の子どもたちがとどめられている問題では、野党・共和党から政策の変更を急ぎすぎたと批判されていて、移民や難民への対応が政権の課題になっています。