デンマーク ジョンソン&ジョンソンのワクチン使用とりやめ

アメリカの製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスのワクチンについて、北欧のデンマークは、接種後にまれな血栓が確認された症例が報告されたことなどを受けて、このワクチンの使用をとりやめると発表しました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンをめぐっては、EU=ヨーロッパ連合の医薬品規制当局が4月、接種後に脳などの血管が詰まる血栓が確認された症例について「ごくまれな副反応として記載されるべきだ」とする結論をまとめる一方「このワクチンによる利益は副反応のリスクを上回る」としています。

デンマークの保健当局は3日、独自に検討を進めた結果、デンマークでは感染状況がある程度抑えられていることや、そのほかのワクチンの接種が進んでいることなどを踏まえ、このワクチンを使用する計画をとりやめると発表しました。

デンマークは、接種後に血栓が確認された例が報告されたことを受け、アストラゼネカなどが開発したワクチンの接種をすでに中止していて、保健当局は今回の決定によって、ワクチンの接種計画が最大で4週間遅れるという見通しを示しました。