重症患者の病床不足 厳しい状況続く 関西 “外出極力控えて”

大阪では、新型コロナウイルスの重症患者用の病床が不足する危機的な状況が続いているほか、兵庫でも重症病床の使用率が80%を超えひっ迫しています。
関西の各府県の知事は大型連休中の外出を極力控えるなど、対策を強く呼びかけています。

関西2府4県で3日に発表された新たな感染者の数は、
▽大阪が847人、
▽兵庫が344人、
▽京都が121人、
▽奈良が70人、
▽滋賀が37人、
▽和歌山が15人の合わせて1434人で、
月曜日に発表された感染者数としては、これまでで2番目に多くなりました。

また
▽大阪で19人、
▽和歌山で過去最多の4人、
▽兵庫で2人の合わせて25人の死亡が確認されました。

大阪では重症患者用の病床の運用率が3日の時点で99.7%となり、これとは別に68人が軽症や中等症の患者用の病床で治療を受けるなど医療提供体制が危機的な状況になっています。

また、兵庫でも重症患者用の病床の使用率が80%を超えているほか、神戸市では、3日入院調整のため自宅で待機していた高齢の男性が死亡しました。

3日、大阪府の吉村知事と兵庫県の井戸知事は、今月11日が期限となっている緊急事態宣言の延長を国に要請するかどうか、今週後半にも判断する考えを示しました。

そのうえで大型連休中は極力外出を控え、自宅で過ごすことなど感染対策を徹底するよう強く求めています。