日本カナダ外相会談 エネルギー安全保障など6分野協力で一致

イギリスを訪問している茂木外務大臣はカナダのガルノー外相と初めて会談し「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、法の支配やエネルギー安全保障など6つの分野で両国間の具体的な協力を進めていくことで一致しました。

イギリスのロンドンを訪れている茂木外務大臣は、G7=主要7か国の外相会合が開幕するのに先立って、日本時間の3日夜遅くカナダのガルノー外相とおよそ30分会談しました。

この中でガルノー外相が「両国は普遍的価値を共有するインド太平洋国家であり、地域と国際社会の平和と安定に向けて緊密に協力していきたい」と述べたのに対し、茂木大臣も「関係をさらに進展させていきたい」と応じました。

そして両外相は、覇権主義的な行動を強める中国をめぐって意見を交わし、「海警法」の施行を含む東シナ海などでの一方的な現状変更の試みや、香港や新疆ウイグル自治区における人権状況への深刻な懸念を共有しました。

そのうえで両外相は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、法の支配や新型コロナウイルスへの対応、エネルギー安全保障気候変動など、6つの分野で両国間の具体的な協力を進めていくことで一致しました。