「仕事が見つからない…」支援グループが生活困窮者に食材配布

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、大型連休に合わせて生活に困窮する人たちに食材の配布などが行われました。

これは、生活困窮者などを支援するグループが公的な支援が受けづらくなる大型連休に合わせて開きました。

東京 千代田区の教会の前には多くの人が列を作り、感染対策のため数人ずつに分かれて会場に入っては野菜やコメ、弁当などを受け取っていました。

3日は生活相談に応じるコーナーも設けられ、スタッフからアドバイスを受ける様子も見られました。

支援グループによりますと、ことしに入り経済的な困窮だけでなく精神的な苦しみを訴える相談も増えているということです。

去年、工場を解雇されたという56歳の男性は「コロナ禍の状況でお米や野菜がもらえ、とてもうれしいです。仕事を探してもなかなか見つからない。早くふだんの生活に戻ってほしい」と話していました。

支援グループの稲葉剛さんは「おいしい食事を提供して少しでも敷居の低い会にしようと企画しました。最近では、それまで生活に困った経験のない人からの相談も増えている。貧困のすそ野は広がってきており大きな危機感を抱いている」と話していました。
この取り組みは5日も東京 千代田区の聖イグナチオ教会で正午から午後6時まで行われる予定です。