中国海軍“南シナ海で空母が訓練実施”発表 米けん制ねらいか

南シナ海とその周辺で中国とアメリカの空母が同じ時期に展開する状況となる中、中国海軍は南シナ海で空母が訓練を実施したと発表しました。領有権の争いのある南シナ海で関与を強めるアメリカをけん制するねらいがあるとみられます。

中国海軍の高秀成報道官は空母「山東」の艦隊が、南シナ海で訓練を実施したと2日発表しました。詳しい実施時期については明らかにしていません。

この中で高報道官は「年度計画に基づく定例の訓練で国の主権を守る能力を高めるものであり、外部には理性的に捉えるよう望む。今後も計画に基づき常態的に同様の訓練を行う」としています。

南シナ海をめぐって、中国が周辺国と領有権を争う中、アメリカのバイデン政権はほぼ全域の権益を主張する中国の立場は違法だとして、対抗していく姿勢を強めています。

南シナ海やその周辺では、中国とアメリカの空母の艦隊が同じ時期に展開する状況となり、アメリカは先月、駆逐艦がフィリピン海で中国の空母「遼寧」を監視する様子を公開するなどして中国側をけん制しました。

中国としては南シナ海の領有権問題へ関与を強めるアメリカに対し、主権をめぐる問題で妥協しない姿勢を強調してけん制するねらいがあるとみられます。