感染急拡大で札幌「まん延防止」適用を 道に国との協議要請へ

札幌市は2日、新型コロナウイルスの1日当たりの感染確認が過去最多の246人となったことを受けて、「まん延防止等重点措置」の適用に向け、国との協議を加速させるよう北海道に要請することを決めました。

2日の感染確認 過去最多の246人に

新型コロナウイルスの感染が拡大している札幌市について、北海道は、5月11日まで、外出やほかの地域との行き来をできるかぎり控えるとともに、市内全域の飲食店などに対し、営業時間を午後9時まで、酒の提供を午後8時までに短縮するよう要請しています。

しかし、2日の札幌市の1日当たりの感染確認はこれまでで最も多い246人と初めて200人を上回り、感染の拡大が止まらない状態が続いています。

これを受けて札幌市は緊急の対策本部会議を開き、受け入れ可能な病床の使用率が実質的に9割にのぼるなど医療提供体制が極めて厳しい状況にあるとして、北海道に対し、「まん延防止等重点措置」の適用に向け、国との協議を加速させるよう要請することを決めました。

3日にも鈴木知事と秋元市長が協議する方向で調整を進めています。

また、市内の人出をさらに減らすため、札幌市が所有する施設を2日から原則休館とするほか、民間の観光施設や繁華街の広告について、夜間は消灯するよう要請することにしています。

さらに、新型コロナに対応する病床を最大で40床増やすほか、救急搬送先の病院の調整が難航する事態に備え、感染者を一時的に受け入れて経過観察を行う施設を新たに設ける方向で検討を進めています。

市長「大型連休中 改めて在宅の徹底を」

札幌市の秋元市長は会見で「今は人と人との接触を徹底的に減らさなければならない局面だ。大型連休中、改めて家にいることを徹底してほしい」と述べて理解と協力を求めました。