緊急事態宣言 1週間 関西の繁華街や温泉地 人通りは大幅に減少

3回目の緊急事態宣言から1週間となる大阪では、1日、1日に確認された感染者数としては過去最多となったほか、重症患者の病床が不足する危機的な状況が続いています。大阪の繁華街では、ふだんの大型連休と比べると人通りは大幅に少ないということです。

緊急事態宣言が出されてから1週間となる2日、例年、大型連休には多くの観光客でにぎわう大阪 道頓堀では、営業している店もありますが、ふだんの大型連休と比べて人通りは大幅に少ないということです。

3日で開店から39年を迎える串焼き居酒屋では、要請に従って酒類の提供をやめ、昼から午後8時までに時間を短縮して営業しています。

これまで、ランチタイムだけだった定食を、夜の時間帯まで提供しているほか、ノンアルコールの飲み物の種類を増やすなどの対応を取っていますが、お酒が飲めないと知って入店しない客も目立つということです。

ふだんの大型連休なら1日に20万円ほどある売り上げも、1日は10分の1の2万円ほどだったということです。

串焼き店「常連客が戻ってこないのではないか」

「串焼きけー坊」の店主、岡田啓二さんは「かき入れ時の大型連休に備えてアルバイトも新たに4人雇っていましたが、お客さんも少なく売り上げが厳しいため休んでもらっています。常連のお客さんが戻ってこないのではないかと不安です。最後の緊急事態宣言にしてほしいです」と話していました。

神戸 有馬温泉 臨時休業の飲食店目立ち人通りまばら

兵庫県では、去年に続いて緊急事態宣言が出されるなか、大型連休を迎えています。

ふだんの連休は大勢の観光客でにぎわう神戸市北区の有馬温泉は、臨時休業する飲食店が目立ち、人通りはまばらとなっています。

有馬温泉観光協会によりますと、去年の大型連休は県の要請に従いすべての宿泊施設が休業しましたが、今回は要請の対象となっていないため、旅館の多くが人数を制限するなど感染対策を取った上で、営業を続けています。

宿泊客の数は3分の1から4分の1程度となっているということです。

京都府から夫婦でマイカーで訪れた30代の女性は「ずいぶん前から予約をしていたので、緊急事態宣言が出たときは迷いましたが、旅館も感染対策をしていて人と会う機会も少ないと考え、来ることにしました。残りの連休は家で過ごします」と話していました。

有馬温泉観光協会の金井啓修会長は「遠方からの予約はキャンセルがあり、ほとんどが近隣の客です。感染対策を徹底してもてなします」と話していました。