キム総書記批判ビラ 妹ヨジョン氏「深刻な挑発 行動を検討」

韓国の脱北者団体が北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記を批判するビラを飛ばしたことについて、キム総書記の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が談話を発表し「われわれは、このまま見てばかりはいない。相応の行動を検討する」と反発しました。

韓国の脱北者団体は先月、北朝鮮のキム・ジョンウン総書記を批判するビラ50万枚を北朝鮮に向けて飛ばしました。

これについて、キム総書記の妹のヨジョン氏が朝鮮労働党機関紙、「労働新聞」などを通じて談話を発表しました。

ヨジョン氏は談話の中で、「脱北者のくずたちが挑発行為を行った。非常に不潔な行為で、不快感を隠せない」と非難したうえで「無分別な行動を放置し、阻止しなかった」として責任は韓国政府にあると主張しました。

そのうえで、「われわれは、このまま見てばかりはいない。わが国に対する深刻な挑発とみなし、相応の行動を検討する。結果に対する責任はすべて南の当局が負うことになるだろう」として何らかの措置をとると予告し、反発しました。

韓国の脱北者団体は、去年5月にもキム総書記を批判する同じようなビラを飛ばしていて、これに対して北朝鮮は、この翌月、北朝鮮南西部のケソン(開城)にある南北の共同連絡事務所を爆破して激しく反発しました。

韓国統一省「緊張を生み出す行為に反対」

北朝鮮のキム・ヨジョン氏が韓国の脱北者団体がビラを飛ばしたことに反発したことを受け、韓国の統一省は2日「北を含め、朝鮮半島で緊張を生み出す行為に反対し、平和定着と南北関係の発展のために絶えず努力していく」とするコメントを発表しました。

韓国ではことし3月、北朝鮮に向けてビラを飛ばすことなどを禁じる法律が施行されていて、コメントでは、4月に脱北者団体がビラを飛ばしたことについて「警察が専従チームを作って調べを進めている」としています。