静岡 牧之原で突風被害 建物40棟 停電560戸 収穫中の新茶畑も

突風の被害が出た静岡県牧之原市では2日、静岡地方気象台の調査班が入り、被害の詳しい原因について調査を行いました。

静岡地方気象台の調査班の9人は2日午前9時半ごろ、2つのグループに分かれて、被害が出ている場所の西側と東側からそれぞれ調査を始めました。

調査では、被災した住宅の写真を撮ったり、住民から当時の状況について話を聞いたりしていました。

調査は午後3時前に終わり、静岡地方気象台の藤村昌彦防災指導係長は「西から東にかけての直線上に被害が点在していることを確認した。突風があったことは間違いないが、建物の壊れ方や、被害があった範囲の長さや幅、住民への聞き取り調査の結果を踏まえて、どのような現象が起きたのか詳しく調べたい」と話していました。
市などのまとめによりますと、2日午前8時時点で、市内では30代から60代までの男女合わせて3人が割れたガラスで軽いけがをしたほか、建物の被害は▽布引原地区を中心に▽勝田上地区▽切山下地区▽坂部地区で屋根や壁がはがれるなど少なくとも40棟にのぼっています。

「窓ガラス割れ 家の中のものが飛んだ」

牧之原市の布引原地区で、自宅の屋根瓦が飛ばされ、窓ガラスが割れるなどの被害にあった50歳の男性は「窓ガラスが割れたあと、家の中のものが回るように飛びました。一瞬のことでとても驚きました。瓦が無くなり、家の中が雨で全部ぬれてしまいました」と話していました。

10か所の道路 倒木などで車が通行できない状態か

また、布引原地区ではトラックなど少なくとも車5台が横転したほか、市内の10か所の道路で倒木などにより車が通行できなくなっているということです。

560戸停電 解消は2日中を目指す

中部電力パワーグリッドによりますと、2日午後3時の時点で静岡県牧之原市で突風の被害などがあった地域を中心におよそ560戸が停電しているということです。

中部電力パワーグリッドは、当初、今夜7時を復旧のめどに応急的な工事を進めていましたが、作業に時間がかかっているとして停電解消の見込みを遅らせ、2日中を目指すとしています。
牧之原市は「切れた電線には絶対に近づかないよう気をつけてほしい」と呼びかけています。

一方、静岡地方気象台は突風をもたらした現象を特定するため職員を現地に派遣して調査を進めることにしています。

収穫時期の新茶畑 飛ばされた屋根などの散乱被害

静岡県牧之原市の布引原地区では茶を保管する倉庫の屋根などが飛ばされて近くの茶畑に散乱する被害が出ていて、生産者らが撤去作業に追われていました。

茶業関連の組合の太田吉香組合長は「いまは新茶のシーズンで、あと3割ほどの収穫が残っていました。茶畑の近くに設置している霜を防ぐためのファンが傾くなどの被害が出ているので、復旧を急ぎたいです」と話していました。

茶畑農家「被害が出て残念」

静岡県牧之原市の布引原地区にあるおよそ1000平方メートルの茶畑では、ことしは春先の気温が高かったため例年より10日ほど早く4月15日から新茶の収穫が始まり、1日までに収穫は8割ほど終えているということですが、復旧にかかる費用の負担に不安を感じているといいます。

茶農家の女性は「ことしは生育が順調だっただけに終盤にこのような被害が出て残念です。早く復旧させたいです」と話していました。

「罹災証明書」申請窓口を設置

今回の突風被害を受け、静岡県牧之原市は被災状況を証明する「罹災証明書」などの申請を受け付ける窓口を2日から市役所近くの総合健康福祉センター1階の社会福祉課に設置しました。

時間は午前8時15分から午後5時までで、大型連休中も受け付けるということです。

牧之原市社会福祉課の横山和久課長は「突風被害で新型コロナウイルスのワクチンの接種券を紛失してしまうなどのトラブルがあった場合も遠慮なく相談してもらいたい」と話していました。

問い合わせは、牧之原市社会福祉課で電話番号、0548-23-0070です。