東京 新型コロナ 1050人感染確認 先週土曜より174人増 死亡6人

東京都内では、1日、新たに1050人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。都の担当者は「きょうから5連休だが、1人ひとりが感染のリスク抑える行動をすることが家族や大切な人を感染から守ることにつながる」と呼びかけています。

東京都は、1日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて1050人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

土曜日に1000人を超えるのはおよそ3か月前のことし、1月23日以来です。

1週間前の土曜日からは174人増えています。

都内では、先月29日も1000人を超えていて、感染の拡大が続いています。

また、1日までの7日間平均は798.3人で、前の週の111.8%となりました。

都の担当者は「7日間平均も800人に到達しそうな勢いだ。1日から5連休だが、ステイホームの徹底をお願いしたい。1人ひとりが日常生活の中で感染のリスク抑える行動をすることが家族や大切な人を感染から守ることにつながる」と話しています。

1日の1050人の年代別は、
▼10歳未満が33人、
▼10代が72人、
▼20代が272人、
▼30代が220人、
▼40代が173人、
▼50代が152人、
▼60代が64人、
▼70代が38人、
▼80代が16人、
▼90代が10人です。

20代と30代を合わせると492人で、全体のおよそ47%を占めています。

1日の1050人のうち、およそ62%にあたる652人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

また、アメリカに渡航歴のある人が1人いました。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が179人と最も多く、次いで「職場内」が76人、「施設内」が73人、「会食」が30人などとなっています。

このうち「施設内」では、新宿区内にある保育園で園児18人と職員9人の合わせて27人の感染が確認されました。

また、大学の合宿所を利用した学生8人の感染も確認されています。

これで都内で感染が確認されたのは14万126人になりました。

一方、1日時点で入院している人は先月30日より3人増えて2018人となり、「現在確保している病床に占める割合」は36.1%です。

都の基準で集計した1日時点の重症の患者は先月30日より2人減って63人で、重症患者用の病床の16.9%を使用しています。

また、都は、感染が確認された80代と90代の男女合わせて6人が死亡したことを明らかにし、これで都内で死亡した人は合わせて1897人になりました。

1日、死亡が発表された6人のうち、80代の女性1人は、感染力が強いN501Yの変異があるウイルスに感染していたということです。

この女性は、入所していた老人ホームで変異ウイルスに感染していて、この施設ではこれまでにこの女性も含めて33人が変異ウイルスに感染しているということです。

都内で変異ウイルスに感染して死亡したのは5人になりました。

小池知事「外出を控えて 飲食などで注意徹底を」

東京都の小池知事は1日、都庁で記者団に対し、「何よりも感染しない、させない。とても大事な時期なので外出を控えてほしい。飲食などで注意を徹底してほしい。マスクはもちろん、原点を忘れずにお願いしたい」と述べ、感染防止の対策を徹底するよう改めて呼びかけました。