アメリカ インド訪問の外国人の入国停止へ 変異ウイルスに警戒

アメリカのバイデン大統領は、新型コロナウイルスの感染が急拡大しているインドを訪れた外国人の入国を、原則として停止するよう命じ、インドで確認された変異ウイルスの広がりに警戒を強めています。

インドでは、新型コロナウイルスの感染の急拡大で、新たな感染者が連日30万人を超えていて、インドで確認された変異ウイルスの影響も指摘されています。

これを受けてアメリカのバイデン大統領は30日、インドを2週間以内に訪れた外国人の入国を5月4日以降、原則として停止するよう命じました。

その理由についてホワイトハウスは、CDC=疾病対策センターが、インドで確認された変異ウイルスについて「感染力を強めたりワクチンの効果を弱めたりするおそれのある懸念すべき特徴がある」という見方を示したためだなどとしています。

アメリカは、新型ウイルスの感染拡大を理由として、中国やヨーロッパなどからアメリカに渡航する外国人に対して同じような措置を取っていて、インドで確認された変異ウイルスの広がりに警戒を強めています。

母親がインド出身のハリス副大統領は記者団に対し「専門家らの助言にもとづいて発表した。インドとは長年の関係があり、アメリカには支援の責任がある」と述べ、医療用酸素などの支援を行っていることを強調しました。