ポルトガルに世界最長のつり橋 コロナで低迷の観光振興に期待

ポルトガル北部の渓谷に、全長500メートル以上と、歩行者専用では世界で最も長いつり橋が完成し、新型コロナウイルスの影響で経済が落ち込んだ中で、新たな観光スポットとして期待されています。

ポルトガル北部アロウカの自然公園では、渓谷を利用した歩行者専用のつり橋が完成し、5月3日からの利用開始を前に、地元の人や報道陣に公開されました。

つり橋は全長が516メートル、底を流れる川からの高さが175メートルあり、スイスにあるつり橋の記録を抜いて、歩行者専用では世界で最も長いということです。

訪れた人たちは、歩くたびに少し揺れるつり橋を恐る恐る渡っていました。

橋を渡った人は「下の川を見ないことです。前を向いて歩けば何も起きません」とか「少し怖かったですが、渡る価値のあるすばらしい体験でした」などと話していました。
観光業が盛んなポルトガルでは、新型コロナウイルスの影響で経済が落ち込みましたが、隣国スペインとの国境を5月から再開するなど、規制措置を段階的に緩和させています。

夏の観光シーズンに向けて、つり橋は新たな観光スポットになると期待が高まっていて、ツアーガイドの男性は、「多くの人や投資をひきつけ、新たな活力を生み出します」と話していました。