乗客感染のクルーズ船「飛鳥2」きょう横浜港に 乗客は下船へ

乗客1人が新型コロナウイルスに感染したことが確認された国内最大のクルーズ船「飛鳥2」は、東北の沖合でクルーズを中止し、出港した横浜港に引き返しています。
横浜市によりますと、5月1日昼ごろ入港予定で、濃厚接触者は家族1人だとして、症状がない乗客はそのまま下船するということです。

横浜市などによりますと、クルーズ船「飛鳥2」は4月29日に横浜港を出港し、30日午後、東北の沖合を航行していましたが、乗客のうち都内に住む60代の男性1人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。

男性は軽症で、濃厚接触者の家族1人は船内で行われた検査で陰性が確認されたほか、乗客およそ300人のなかに、ほかに症状がある人はいないということです。

青森と北海道を回る予定だったクルーズは中止され、船は横浜港に引き返していて、市によりますと5月1日昼ごろに入港し、症状がない乗客はそのまま下船するということです。

クルーズ船をめぐっては、「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染のあと運航が見合わせられましたが、乗船前のPCR検査など感染予防のガイドラインが策定されたことなどを受け、去年11月に国内での運航が再開されました。

乗客の感染が確認されたのは再開以降初めてで、横浜市の担当者は「今回のケースを踏まえ、今のままのガイドラインでいいのかどうか再度、協議が必要だ」と話しています。