スターフライヤー 過去最大100億円の赤字に 昨年度の決算で

北九州市に本社がある航空会社「スターフライヤー」の3月まで1年間の決算は、最終的な損益が過去最大の100億円の赤字となりました。

スターフライヤーが30日に発表した先月まで1年間の決算は、売り上げが182億円と前の年と比べて54.7%減少しました。

最終的な損益は、100億円の赤字となり、赤字額は過去最大となりました。

スターフライヤーは、新型コロナウイルスの影響で先月まで1年間の旅客数が前の年と比べて72%減少するなど、厳しい事業環境が続いています。

来年3月まで1年間の業績予想については、見通しを立てることが難しいとして公表を見送りました。

白水政治 社長は会見で「大型連休に入っているが、相変わらずコロナの感染拡大はやんでいない。非常に厳しい状況が年度をまたいでも続いている状況だ」と述べました。

そのうえで、計画的な減便・運休や社員の一時帰休などを引き続き行うとともに、ビジネス客が中心だった路線に観光客を取り込む販売戦略や、ネット通販を強化するなどビジネスモデルの転換を進めていくとしています。

スターフライヤーは先月、投資ファンドや複数の地元企業などから出資を受ける資本増強を行うとともに、金融機関から継続的な融資を受けることで、今後1年間の資金繰りには問題がないとしています。