新型コロナワクチン 東京の大規模接種 土日祝含め毎日実施へ

新型コロナウイルスワクチンの大規模接種に向けて、防衛省・自衛隊は対策本部会議を開き、東京会場は5月24日に開設し、土日祝日を含めて毎日午前8時から午後8時まで3か月間接種を行うことを決めました。

新型コロナウイルスのワクチン接種を加速させるため、政府は、東京と大阪に大規模な接種センターを設けることにしています。

センターの設置と運営にあたる防衛省・自衛隊は、4月30日夜、対策本部会議の初会合を開きました。

冒頭、中山副大臣は「防衛省・自衛隊が持つ能力や、これまでに得られた知見を十分に生かし、大規模接種に全力で取り組んでもらいたい」と述べました。

会議では、5月24日に東京会場を大手町の合同庁舎に開設し、土日祝日を含めて毎日午前8時から午後8時まで3か月間、接種を行うことを決めました。

対象となるのは東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県に住む高齢者で、基礎疾患のある人なども含める予定だということです。

また、予約の受け付けは、インターネットやSNSを中心に行う一方、コールセンターの設置も検討することにしています。

一方、大阪会場についても、設置と運営は自衛隊が行い、5月1日に大阪に職員を派遣して、会場の候補地を調査することになりました。

そして、全国の自衛隊の部隊から東京と大阪の会場に派遣できる人員を5月7日までに取りまとめ、接種を行う態勢を決めることになりました。

“大規模接種センター”接種の対象は

東京・大手町の会場でワクチンの接種を受けられるのは、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県に住んでいる人です。

住民票がなくても、これらの都県に住んでいてクーポンが届けば、接種を受けられるということです。

大阪については、交通の利便性が高い大阪市内に会場を設置する予定ですが、どの府県に住む人を接種の対象にするかはまだ決まっていません。

防衛省は、通勤などの状況も踏まえ検討することにしています。

接種はまずは高齢者

また、東京、大阪ともにまずは65歳以上の高齢者を接種の対象とし、余裕があれば基礎疾患がある人や、高齢者施設の職員などにも対象を広げたいとしています。

大規模接種 その規模は

接種の規模はどの程度になるのか。

防衛省は、接種を担う医師や看護師などの資格を持つ自衛隊員の選定を進めているほか、政府は民間の医療機関にも協力を求めています。

集められる医師や看護師などの数を踏まえ、1日に接種できる人数を見極めることにしています。

どうやって接種を受ける?

接種を受けるには事前の予約が必要です。

防衛省はLINEなどインターネットを活用することにしているほか、電話でも予約を受け付けられるよう、コールセンターを設置することも検討しています。

また、会場には駐車場はなく、公共交通機関を利用してほしいとしています。

会場の感染防止策は

会場では、問診から接種、そして副反応がないかを見る経過観察までの流れを一方通行にするほか、エレベーターに乗る人数を制限するなど訪れる人どうしの接触を減らす工夫を徹底したいとしています。

東京の会場については、大手旅行会社の「日本旅行」に会場の設営や受け付けなどを委託し、感染防止策の面でもそのノウハウを生かしてもらうことにしています。

また、大阪の会場についても業務の一部を民間企業に委託する予定です。