“全高齢者2回接種できるワクチン 6月末までに配分”計画通知

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は、すべての高齢者が2回接種できるワクチンを6月末までに配分する市区町村別の計画を通知したことを明らかにしました。

高齢者へのワクチン接種について、菅総理大臣は、7月末までを念頭に終えられるよう取り組む考えを示しています。

これに関連し、ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は記者会見で、すべての高齢者が2回接種できるワクチンを6月末までに配分する市区町村別の計画を通知したことを明らかにし、「確実な数が分かるので、接種の予約も積極的に取れるようになる」と述べました。

そのうえで、記者団が「7月末までに高齢者への接種を終えることが視野に入ってくるのか」と質問したのに対し「かなりの自治体はできるのではないか。個別にサポートが必要な自治体があるのも事実だと思うので、そこは具体的に見ていきたい」と述べました。

一方、河野大臣は、首都圏などの複数の県から、市区町村の接種会場とは別に、大規模な接種会場を設けたいという意向が示されているとして、接種の担い手が確保されれば、モデルナのワクチンを供給する考えを示しました。

さらに、ワクチン接種を終えたことを示す証明書、いわゆる「ワクチンパスポート」について、EU=ヨーロッパ連合などで検討が始まっていると説明したうえで、大型連休明けにも政府としての方向性を明らかにしたいと考えを示しました。