茨城県「まん延防止等重点措置」適用を国に要請

茨城県は新型コロナウイルスの感染が県内の広い範囲に再び広がっているとして30日、政府に対して「まん延防止等重点措置」を適用するよう要請したと発表しました。対象となる市町村については今後、政府と協議していくとしています。

茨城県の大井川知事は30日夕方、臨時の記者会見を開き、政府に対して「まん延防止等重点措置」を適用するよう要請したと発表しました。

このなかで大井川知事は「感染経路が追えない感染者が増えているうえ、県内の広範囲に感染が広がっている。市中感染が進んでいると判断できる状況にある。『感染拡大市町村』の指定から1週間がたっても感染拡大が収まっていないので措置を要請することにした」と述べました。

大井川知事が電話で直接、西村経済再生担当大臣に要請したということで、西村大臣からは「すぐに適用するとは言えないが国と県でデータの分析をしっかり行いながら準備していきたい」という回答があったということです。

対象となる市町村や適用の時期については大井川知事は「具体的に調整は進んでいないが県が指定している『感染拡大市町村』を検討していくことになる。国と緊密に連携しながら措置を発動するかどうか、いつからやるのかを調整していくことになる」と述べ、今後、政府と協議していく考えを示しました。