高齢者8人 ワクチン接種後死亡 “因果関係評価できず” 厚労省

厚生労働省は、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた高齢者のうち、男女8人が新たに死亡したと発表しました。いずれも接種との因果関係は評価できないとしています。

これは、厚生労働省が30日開いた専門家部会で報告しました。

それによりますと、死亡したのは77歳から101歳までの男女8人で、今月19日から23日までにファイザーのワクチンの接種を受けました。

それぞれ接種の5日後までに、脳出血や肺血栓塞栓症などを起こしたということです。

厚生労働省は、接種との因果関係について「死因に関する情報が不足していることなどから評価できない」としています。
今月27日までに接種を受けた高齢者や医療従事者合わせておよそ228万人のうち、死亡が確認されたのは合わせて19人となりました。

また、今月22日までに報告された接種後の症状のうち、国際的な評価指標でアナフィラキシーに該当したのは合わせて94件で、およそ2万6800回に1件の割合でした。

これらの報告について、厚生労働省の専門家部会は「現時点でワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない」として引き続き接種を進めていくことを了承しました。