首都圏の大手私鉄5社 新型コロナの影響で最終赤字に

首都圏の大手私鉄のうち、3月までの1年間の決算を発表した5社は、新型コロナウイルスの影響ですべての会社が最終赤字となりました。

首都圏の大手私鉄では、30日までに5社が昨年度のグループ全体の決算を発表しました。

それによりますと、最終的な損益は、小田急電鉄が398億円、京成電鉄が302億円、京王電鉄が275億円と、いずれも過去最大の赤字となったほか、東武鉄道が249億円、相鉄ホールディングスが130億円と5社すべてが赤字となりました。

新型コロナウイルスの影響で、鉄道の利用者が大幅に減少し、グループで運営するホテルやデパートの売り上げも落ち込んだことが主な要因です。

業績の悪化を受けて、各社は安全性に影響のない設備投資を先送りしたり、人件費を削減したりしていて、このうち小田急電鉄は、ホテルを運営する子会社で早期退職を募集しています。

今年度の業績予想では、5社のうち4社が最終的な損益で黒字を確保するとしている一方、京成電鉄は未定としています。

オンラインの会見で、京成電鉄の河角誠常務は「都心と成田空港を結ぶ路線は新型コロナの影響が甚大で、感染状況も流動的だ。かつてない厳しい決算だが、いつかは利用客が戻ると信じてやっていきたい」と述べました。