米NY 新型コロナ感染者減少傾向「7月1日 経済活動再開を目標」

アメリカ、ニューヨーク市のデブラシオ市長は、新型コロナウイルスの感染者が減少傾向にあるとして、7月1日に経済活動を全面的に再開することを目標にすると表明しました。

デブラシオ市長は29日、記者会見で「7月1日にニューヨーク市を完全に元に戻す準備ができている。われわれにはトンネルの終わりにある光が見える」と述べ、感染対策として、飲食店や小売店、それに競技場などで行っている人数制限などを7月1日からなくし、経済活動を全面的に再開することを目標にすると表明しました。

市内の地下鉄も7月1日からは24時間の運行に戻すことを目指すとしています。

ニューヨーク市はワクチンの接種が進んでいて、16歳以上であれば市が運営する会場で予約なしで接種が可能で、少なくとも1回接種した人の割合は、18歳以上で53%に達しています。

ニューヨーク市の感染者数は一時、一日に5000人を超えるなど深刻な状況にありましたが、現在は一日に1500人余りに減少しています。

経済活動の制限の多くはニューヨーク州の措置で行われていることから、デブラシオ市長は、今後、州と制限の緩和に向けて調整していくことにしています。