鹿児島大学病院から大阪に看護師派遣 重症患者専用の施設へ

新型コロナウイルスの感染拡大で、医療提供体制が危機的な状況となっている大阪に、鹿児島の大学病院から看護師が派遣されることになり、30日、壮行会が行われました。

大阪府では、新型コロナウイルスの感染拡大により、重症の患者数が重症患者用の病床数を上回る危機的な状況となっていて、国は医療機関を所管する各省庁を通じて看護師の派遣を要請しています。

こうした中、鹿児島市にある鹿児島大学病院が5月6日から2週間、看護師1人を派遣することになり、30日、壮行会が行われました。

壮行会で大阪に派遣される看護師の村田奈穂さんは「大阪は鹿児島県と状況が違うので不安もありますが、経験を生かして支援していきたい」と意気込みを述べました。

村田さんはふだんICU=集中治療室に勤務し、人工心肺装置=ECMOの使い方に習熟しているということで、大阪では重症患者専用の医療施設「大阪コロナ重症センター」で医療業務に従事するということです。

村田さんは「少しでもこちらから手助けができればと思い派遣を希望しました。鹿児島大学病院でも新型コロナウイルスの患者をICUで受け入れているので、そうした経験を生かして大阪の方を助けたい」と話していました。