3月の完全失業率2.6% 総務省「雇用情勢が改善とは言い難い」

3月の全国の完全失業率は2.6%で、前の月と比べて0.3ポイント改善しました。2.6%まで下がったのは去年4月以来ですが、総務省は「新型コロナウイルスの影響は依然見られ、雇用情勢が改善していると言っていいか難しい」としています。

総務省によりますと、3月の就業者数は6649万人で、前の年の同じ月と比べて51万人減り、12か月連続の減少となりました。

就業者のうち、パートや派遣社員、アルバイトなどの非正規労働者は2054万人で、前の年の同じ月から96万人減りました。

一方、完全失業者数は188万人で、前の年の同じ月より12万人増え、14か月連続の増加となりました。

季節による変動要因を除いた全国の完全失業率は2.6%で、前の月と比べて0.3ポイント改善しました。

2.6%まで下がったのは去年4月以来、11か月ぶりです。

総務省は「前の月に比べて完全失業者数が減ったことで完全失業率が下がったが、就業者数も減るなど、新型コロナウイルスの影響は依然見られ、雇用情勢が改善していると言っていいか難しい」としています。

一方、昨年度1年間の平均の完全失業率は2.9%で、前の年度より0.6ポイント悪化し、リーマンショックの影響を受けた2009年度以来の悪化となりました。