免疫細胞の遺伝子解析 大規模なデータベース作成

関節リウマチなど免疫の異常で起こる病気のメカニズムの解明につなげようと東京大学などのグループが、国内の患者の免疫細胞でどんな遺伝子がどの程度、働いているかなどの解析データをまとめた大規模なデータベースを作成しました。アジア人でこうしたデータベースができるのは初めてだということです。

このデータベースは東京大学と理化学研究所のグループが作成し、30日付けの国際的な科学雑誌「セル」で発表しました。

グループでは、関節リウマチなど免疫の異常で起こる10種類の病気について患者など国内の416人から血液の提供を受け、そこに含まれる28種類の免疫細胞についてそれぞれどんな遺伝子がどの程度、発現しているかを詳しく解析し、データベースにまとめました。

このデータベースを使えば、例えば、全身に炎症が起きる全身性エリテマトーデスという病気では、20の遺伝子に通常とは異なる反応があることがすぐに分かるなど研究への活用が期待できるということです。

こうしたデータベースはアメリカではすでにありましたが、アジア人を対象にしたものは初めてで、登録されているデータは世界最大規模だということです。
東京大学の太田峰人 特任助教は「データベースを見ると、どの免疫細胞のどの遺伝子が病気に関わっているのか具体的にわかる。病気のメカニズムの解明に役立ててほしい」と話しています。