都内 まん延防止措置でも歯止めかからず 若い世代感染増が特徴

東京都の感染確認は、1月から3月まで続いた2回目の緊急事態宣言中に下げ止まり、その後、増加に転じました。今月のまん延防止等重点措置の期間も増加傾向に歯止めがかからず、今、3回目の緊急事態宣言に入っています。

都内の感染確認の7日間平均は、▽1月11日の1861.1人をピークに減少し、▽3月8日には、253.4人まで下がりました。

しかし、ここで下げ止まると、3月21日に2回目の緊急事態宣言が解除される前には増加がみられるようになりました。

4月12日からはまん延防止等重点措置の期間に入りましたが、増加のペースはむしろ上がり、今週には750人を超えるなど最も少なかった時期のおよそ3倍になりました。

最近は、若い世代の感染が多くなっているのが特徴で、4月は28日までに20代と30代で全体の47.5%、40代を加えると全体の63.4%を占めています。

感染経路が分かっている人の内訳は今月に入って28日までで、「家庭内」がおよそ半数と最も多く、この傾向はこれまでと変わりません。

2月、3月とそれぞれ30%を超えていた「施設内」は全体の15.8%と割合が下がっています。

これに対し、「職場内」と「会食」の割合が上昇していて、▽職場内は3月が10.7%だったのが、今月は16.6%、▽会食は3月が4.7%だったのが、4月は7.2%です。

人数は▽職場が1121人、▽会食が485人で、いずれも3月1か月の2.2倍となっています。