北朝鮮で「筆舌に尽くしがたい拷問」米国務省が声明

アメリカ国務省の報道官は北朝鮮が新型コロナウイルス対策と称して中国との国境地域で銃殺を含む厳しい措置をとっていると非難したうえで、北朝鮮に対して人権状況について説明責任を果たすよう求める考えを示しました。

アメリカ国務省のプライス報道官は28日、韓国で脱北者や市民団体が北朝鮮の人権問題を扱う「北朝鮮自由週間」に合わせて声明を発表しました。

この中でプライス報道官は、北朝鮮で10万人以上が政治犯として収容され「筆舌に尽くしがたい拷問を受けている」と指摘しています。

さらに「国民の統制を強化するために新型コロナウイルス対策と称して中国との国境付近で銃殺の命令を出すなどますます厳しい措置がとられていることにがく然としている」と非難しています。

これに関連して、韓国に駐留するアメリカ軍のエイブラムス司令官は去年9月に行った講演で、北朝鮮当局がウイルスの流入を防ぐため中朝国境沿いに特殊部隊を配置し密輸業者を射殺するよう命じたと指摘していました。

そして声明は「アメリカは北朝鮮の深刻な人権状況への関心を高め、拷問や人権侵害を調査し、国連や同盟国と協力してキム・ジョンウン(金正恩)体制に説明責任を果たすよう求め続ける」としています。

バイデン政権は人権問題への対応を外交の中心に据える方針を強調していて、日本などの同盟国と連携して北朝鮮の人権問題を追及する構えです。